市街地を歩いていて急にゴミが山積みになっている家を見かけたとき、思わずゴミの集積所があるのかと思ってしまった経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかしよく見るとゴミ集積場ではなく、一般家庭の室内や庭にまでゴミが溜まっているということが分かります。
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ゴミ屋敷は精神的な問題が原因になっていることが多い
このような「ゴミ屋敷」はメディアで紹介されることによってして有名になりました。
しかしどうしてこのようになってしまうのか、と疑問に思う人も少なくないものです。
自分なら家をこのような状態にはしないのに、と思うことも多いでしょう。
しかし普通の家が明らかに不要なゴミで溢れた家になる理由にはそれなりのものがあり、精神的な問題が原因になっていることは少なくありません。
ゴミ屋敷のような状態になっている家の住人はうつ病のような状態の人も多いです。
高齢者や一人暮らしの人が社会的に孤立して人との接触を避けているうちにゴミが溜まってしまい、家全体に溢れかえるようにまでなってしまうこともあります。
片付けたいと思っていても無気力でやる気が出なかったり、疲労感が酷く体を動かせなかったりする場合があるのです。
家族との別れや病気をきっかけに物が捨てられなくなったという話もあります。
物がたくさんある空間にいることで安心感を得ている事もあるようです。
鬱という病気のために片付けられなくなってしまったのであれば、精神的な問題にも取り組む必要があるでしょう。
来客もほとんどないのような生活をしていると片付ける理由がない
またゴミに溢れた家に暮らしている人は一人暮らしの場合が少なくありませんが、一人で暮らしていて来客もほとんどないのような生活をしていると片付ける理由がないためになかなか片付けに手が付けられないということもあります。
家族や同居人がいれば散らかった部屋を片付けをするように促されて人間関係を維持するために片付けたり、友人がいれば家に上げる際に汚い部屋を見られたくないから片づけをしたりという片付けの動機があります。
しかしそのような相手がいないためどうせ片付けても自分しか見ないということになると、原動力がないため動けないものです。
このようにゴミ屋敷になってしまう原因には、住んでいる人が孤独感やストレスが多い精神状態で物をため込んでしまったり捨てられなくなってしまっていたりすることが少なくありません。
一人暮らしで鬱を患っている人もいるものです。
とはいえこのような家があると、近所にまで悪臭が漂ってきたり病害虫が発生することが考えられるほか、火災が起こった時に被害が大きくなることもあるので片付けをする必要があります。
アパートやマンションの一室がゴミであふれた「汚部屋」であっても1日以上かかることがある
ゴミに溢れた戸建て住宅を片付ける際には1日では終わらないことも多く、その家の住人が一人で片付けようと思うと何日もかかることもあります。
部屋の数や家の面積やごみの量によっても違いがありますが、アパートやマンションの一室がゴミであふれた「汚部屋」であっても1日以上かかることがあるので、部屋がいくつもある家の場合にはそれだけ日数もかかると考えておく方が良いでしょう。
もし自分の家がこのようなゴミに溢れた屋敷で、片づけをしようと決めたのら考える時間を持たないように一気に進めるようにするのがおすすめです。
ゴミ屋敷を片付ける際には、まずゴミや不用品を処分することから始める必要があります。
不燃ごみや可燃ごみなどの明らかなゴミを、地域の分別方法に従ってごみ排出用の袋に詰めてまとめたり、新聞や雑誌などの読まなくなったものは資源ごみとして排出できるようまとめておいたりします。
長年にわたって溜め込んだごみを集めて片付ける際には、マスクや軍手を使うのがおすすめです。
不燃物や可燃物などのゴミを取り除いたら、壊れた電化製品や使わない雑貨、着ない服なども処分してスペースを空けましょう。
必要な物だけが残ったら、整理整頓をして室内の掃除もする必要があります。
長い年月で溜まった埃を吸わないように注意して掃除機をかけて拭き掃除をします。
不用品の片付けに対応している会社に依頼する
このようにして自力で片付けることもできますが、体を動かす気力や体力がなくごみの量に負けてしまいそうな気持になる場合もあるでしょう。
そのような時には不用品の片付けに対応している会社に依頼するのも1つの方法です。
ゴミを自分で排出する場合には分別をして回収の日に出さなくてはなりませんが、そのような手間がかからないというメリットがあります。
依頼する際にはできるだけ複数の会社で見積もりを取り、比較して依頼する会社を決めるようにするのがよいでしょう。
不要な物やごみで溢れたゴミ屋敷になってしまうにはそれなりの理由があり、精神的な問題が隠れていることも多いものです。
しかしこのような状態を放置していると、辺りに悪臭が漂ったり病害虫が発生することもあります。
さらには火災の際に大変なことになることもあるので、片付けが必要です。
自分で片づけをするには根気がいる作業かも知れませんが、不要なものゴミとして排出し掃除をすることをおすすめします。
また自分で片付けるのが難しい場合には、片付け会社に依頼することも1つの方法です。