破魔弓とは

お正月に飾る破魔弓は、男の子が生まれた家族に贈ると喜ばれる縁起物のひとつです。
これには「魔を破る弓」という意味があり、邪気を払って悪霊を遠ざける武勇の象徴で縁起物とされています。
現在でもお正月に神社に初詣に行くと授与されたり、0歳男児の最初のお正月に贈る風習が残っています。

破魔弓の由来ですが、鎌倉時代にまでさかのぼります。
平安時代までの日本は貴族が政治の中心でしたが、鎌倉時代から明治維新までの680年間は武家政権の時代が続きました。

現在の日本文化は鎌倉時代から室町時代までの武家中心の社会によって生み出され、この間に武士の象徴である武具が縁起物とされるようになりました。
明治維新以降の日本には国会が置かれて武家政権ではなくなりましたが、鎌倉時代から680年間も続いた武家を中心とする文化が今でも残されています。

親戚などに男の子が誕生した場合にお正月に贈る破魔弓を選ぶポイントは、大きさ(サイズ)と見た目(質感・品質)の2点です。
多くの種類の製品が販売されていますが、安っぽく見えたり飾る部屋の大きさに対してアンバランスになってしまわないようにすることが大切です。

飾るスペースを考えて選ぶ

大きさですが、飾る予定の部屋のサイズや天井の高さを考慮して選ぶことが大切です。
大きさの目安ですが、集合住宅や小さな部屋であれば小型の8号(横幅25cm×奥行21cm×高さ36.5cm)を、一般的な6畳の部屋であれば13号(横幅26.5cm×奥行24cm×高さ47.5cm)を選ぶと良いでしょう。

もっと大きな部屋に飾る場合には、大型の20号(横幅31.5cm×奥行21cm×高さ71cm)を選ぶことができます。
サイズ選びのポイントですが、大型サイズになっても横幅と奥行についてはさほど大きな違いはありません。

大きく異なるのは高さで、20号は8号と比較して約2倍も高くなっています。
天井が高い部屋に飾る場合には、背が高い方を選ぶと良いでしょう。
天井が低いマンションやアパートであれば、広めの部屋で飾る場合でも高さが低い方が部屋にマッチします。

人形専門店やネット通販サイトで購入する

破魔弓は人形専門店で購入することができますし、最近はインターネット通販で注文することも可能です。
製品の中には木材や羽・金属などの伝統的な素材が用いられています。

これに加えて最近は合成樹脂などの材料で製作されているケースもあります。
飾り物なので材料の種類を気にしない方もいますが、素材の種類ごとに見た目の重厚感や高級感に違いがあります。

プラスチックなどの安い素材が用いられていると重厚感や高級感を感じることができず、見飽きてしまいます。
長い間部屋に飾っておく物なので、飽きがこない高級素材が使用された製品を選ぶことが大切です。

使用されている材料の種類ですが、「矢」の部分は大きく分けて天然羽根(キジ・銀鶏鳥・金鶏鳥)・染め羽根(水鳥の羽根に彩色したもの)・人工羽根の3種類があります。

これらの中で「天然羽」が最も高級で、高級感を感じることができます。
人工羽はプラスチック製で、近くで見ると安っぽさを感じることがあります。
矢の上部分の矢筈(やはず)は「木製ろくろ引き」とプラスチック製の2種類です。

弓と弦巻の両方がプラスチック製の商品は値段が安い

「弓」の素材は木製とプラスチック製があり、弓に巻かれている弦巻は籐製とプラスチック製の2種類があります。
安い製品であれば、弓と弦巻の両方がプラスチック製です。

その他の小物についても金属に金メッキが施されたものとプラスチックに金属っぽい塗料が塗られているものがあり、質感の違いがあります。
台・ケースについても、桐などの天然木製とプラスチック製の2種類に分けられます。

プラスチック製の破魔弓は安価で軽いのですが、全体的に安っぽくて軽い感じがします。
樹脂製だと表面が劣化したり塗料が剥げることもあります。
重厚感のある和室に飾る場合には、天然素材が使用されたタイプを選ぶようにしましょう。

最近はインターネット通販で注文して届けてもらうことも可能ですが、なるべく店舗に出向いて実物を見て選ぶことが大切です。
ネット通販だと写真で判断をしなければならず、使用されている素材の種類を確認することができません。

3万円~4万円ぐらいの製品が売れ筋

天然素材が使用されている製品でもプラスチックなどの人工物の部品が含まれている場合があり、実物を見たら安っぽく見えてしまうことがあるので注意が必要です。

破魔弓の値段ですが、3万円~4万円ぐらいの製品が売れ筋です。
人気のあるサイズはコンパクトな8号か、大きな20号の2種類に分かれています。

一般的なマンションやアパートなどであれば、高さが低い8号サイズを贈ることができます。
天井が高めのマンションや戸建住宅であれば、20号タイプを選ぶと良いでしょう。

大きさに悩んだ場合には横幅が20cm×高さ38cmまたは横幅31cm×高さ70cmぐらいの箱を用意して、実際に部屋に置いてみてどのような感じになるのかを確認してみるようにしましょう。