1.名前ぐらい知っている武蔵野音楽大学だけど実際どんなとこ?
普通は大学というと文系や理系で別れており、それぞれ専門性のある学部や学科で自分に必要なことを学んでいくものになります。
そのため入試などもそれぞれの学科に合わせたことを行う必要があり、現役で合格できなければ予備校などに通って再チャレンジすることも多いです。
しかしそれは一般的な大学であり、さらに専門性があるところもあるのが事実です。
その一つが音楽大学で、名前は聞いたことはあっても実際にどういったものなのかよく知らない人も多くいます。
実際に高校生などの受験生でも興味のない方面はよくわからないことが多く、後学のためにある程度のことは把握しておくことが大事です。
どういったものかというと、音楽及び音楽学の教育研究を専門としている高等教育機関のことになります。
それゆえ入学試験も一般的な大学とは趣旨が異なるので、その点に注意しましょう。
音楽大学での入学試験では理系や文系などのテストが出るのではなく、音楽に関する実技や筆記が出されるので専門的なことが要求されます。
2.どんな試験が行われるの?
まず一番のウェイトを占めるものが、専攻科目試験です。
これは演奏科の場合であれば、課題曲が指定されるなど実技試験的なものになります。
次に聴音であり旋律聴音と和声聴音を行い、どちらかに限定しているところもあるので入試要項をしっかりと把握することが大事です。
楽曲では基礎的な音楽理論の力を見るものであり、どれだけ理論に精通しているかが重要になります。
作曲や音楽学の志望者に行われることが主な和声課題もあり、ソプラノまたはバスの和声学の知識が問われるものです。
これ以外にも様々な種類の試験があるので、どれだけ音楽に対する技術や知識があるか問われるものなので十分な勉強が必要です。
3.授業は一般教養的な科目もある
授業に関してですが専門的なものだけを行うのではなく、一般教養的な科目も存在します。
その一つが語学であり、クラシック音楽を行う上ではとても重要なものです。
イタリア語やドイツ語など音楽をする上では密接に関係しているものであり、必修でなくともすべて履修するつもりで受けることが大事です。
文系の科目もあったりして、文学や心理学など様々なものがあります。
教員免許の取得を目指す場合には、必須になる科目もあるのでそういった目標がある人はしっかりと押さえておかなければいけません。
さらに理系科目もあり、音声生理学や音声病理学など変わったものがあるのも事実です。
保健体育や経営など音楽とは関係がないものもあるので、ある程度の学力も当然必要になります。
4.もっとも重要な実技の授業について
そして音楽大学として重要になってくるものが、実際に演奏したりする実技の授業です。
これには個人レッスンや吹奏楽、オーケストラといったものが存在し音楽を学ぶ上ではとても重要なものです。
これに出ることで単位が取得できるので、必ず出なければいけないものになります。
また演奏系の授業では本番の舞台に参加しなければ、単位の取得ができないようになっていたりもします。
個人レッスンでは各学期ごとに講師や教授が複数いることがあり、そのような場合は入学後に誰に習うのかが決まるというのも特徴の一つです。
レッスンの頻度はその先生によって回数が違い、現役のオーケストラプレイヤーの場合には少ないこともあります。
副科という個人レッスンもあり、ピアノなどの習うものになります。
専攻しているものと違うためそこまでのレベルを求められていなかったりするので、大学や科目によってはできればいいくらいのところもあるのが事実です。
5.実技試験はその後一年間の大学生活に影響を与える
在学中には実技試験があり、年度末などに課されます。
決められた点数以上を取らないと単位は取得できませんが、大学によってはよっぽど下手な演奏をしなければ単位だけはもらえたりします。
しかしこの試験はとても重要なものであり、結果次第でその後一年間の大学生活に影響を与えるので注意が必要です。
四年生の最後には卒業試験というものがあり、実技試験と同じスタイルですが結果次第でその後の影響がすごく違います。
そこでの成績優秀者は様々な新人演奏会の出場資格をもらえるため、音楽で食っていこうと考えている人にはとても大切なものです。
大勢の音大卒業者が集まり、ソロの演奏を聴いてもらうことができます。
大学が認めた奏者であるので、オーケストラや現役奏者の目にもとまりやすく卒業後の活動範囲が広がりやすいといえます。
しかし新人演奏会で出られたからといって、その後の将来が決まるわけではないので注意しましょう。
6.まとめ
このように音楽大学はあまり知らないことが多いですが、音楽という専門的な授業がある以外には普通の大学と同じように一般科目が存在ます。
そのため音楽の教員免許を取るのであれば、取得しておかなければいけないものもあるので必ず確信しておくことが大事です。
入学試験が特殊であるため、中学や高校のときだけでなく小学校くらいから勉強しておくことも必要になります。
音楽に関することで食べていきたいのであれば、しっかりと勉強しておくことが大切です。