BTOとは、Build To Orderの略で、受注生産を表します。
ユーザーはパーツを選び、発注後にベンダーの側で組み立てられ、完成してから届けられます。
パソコンショップ独自のパーツの組み合わせで構成されているモデルは、ショップブランドと呼ばれる事もあります。
多くのBTOパソコンは、基本となるベースモデルがあり、そのまま注文しても構いませんし、用意されているメニューの中から好きなパーツをカスタマイズする事も出来ます。
CPU、メモリ、マザーボード、ストレージ、グラフィックカード、電源、OS、ケースなど、予算や用途に合わせて、完成形をイメージしながら、思いのままに選びます。
CPUは、主にクロック周波数と、消費電力から選ぶ事になります。
低クロックでリーズナブルなモデル、高価ですがハイパフォーマンスのモデル、標準的な消費電力のモデル、省電力モデル等が存在します。
メモリは、Windowsの場合、快適な動作のためには、最低でも8GBから16MBが必須とされています。
また、使用するアプリケーションによっては、さらに指定されている容量が必要になります。
マザーボードは、ソケットの形状で取り付けられるCPUのモデルが決まりますので、CPUと対で選ばなければなりません。
PCI-Eスロットや、S-ATAのインターフェイスの数で、搭載できる機器の数や、将来の拡張性を左右しますので、慎重に選ぶ必要があります。
ストレージの最近のトレンドはSSDです。
マザーボードにM.2スロットが搭載されていれば、より快適な環境が構築できます。
一方、ハードディスクもまだまだ健在で、SSDよりも遥かに遅い転送速度で間に合う用途ならば、リーズナブルな選択肢として考えられます。
グラフィックカードは、ゲームや高度な3Dグラフィックを扱うのなら必須となります。
アプリケーションの側から指定されたレベルのグラフィックカードが搭載されていない場合、ソフトが起動さえ出来ない事もありますので、利用目的に沿ったグラフィックカードを用意する必要があります。
電源は、容量が足りなければ起動も出来ません。
BTOパソコンの場合は、あらかじめ必要容量を計算の上、メニューに対応した電源がリストアップされますので安心です。
このように、BTOパソコンは、安価なパーツを選んでリーズナブルなパソコンを目指しても良いですし、最高のパーツを選んでハイスペックパソコンを目指す事も可能で、理想のパソコンを手に入れられるのが魅力です。