日本のペットショップは、諸外国の常識に照らすと子犬や子猫を劣悪な状態で管理している、というふうに映るようです。
私たちはペットショップに行けばウィンドウやケージの中にいる子犬に目を細め、連れて帰りたくなる衝動が起きることすらありますが、海外から見た場合はそのような狭いウィンドウやケージに入れておくのは虐待だと考えるようです。
日本は犬を飼うという文化が欧米ほど発達しておらず、「コンパニオン・アニマル」として家族同然の扱いをすることにまだまだ慣れてはいません。
屋外に犬小屋を設けて鎖につなぐのが普通の感覚でしたから、それは致し方ないものです。
ところで環境省自然環境局総務課動物愛護管理室が公開するデータによれば、平成26年の犬の殺処分数は21,593頭です。
無責任な飼い主のせいで、これほど多くの犬が殺処分になっているのには愛犬家として心が痛みますが、同資料による平成16年(10年前)のデータでは、殺処分数は155,870頭でした。
年を経るにしたがいその数は随分と減ってきていて、関係者のモラルの向上や自治体・NPO法人らの努力がいかに大きな力を果たしたかがうかがえます。
ちなみに猫に関しては、平成16年の殺処分数が394,799頭、平成26年では101,338頭と4分の1に減りました。
しかし犬猫あわせて今でも123,000頭も殺処分されているという事実を、私たちは知っておくべきだと思います。
私は元来の犬派であり、子供の頃から今に至るまで、いつでも犬と一緒に暮らしてきました。
スポーティな犬が好きですので、シェパードやレトリーバーを飼育して自らの運動にもなってとても好ましい飼育習慣でした。
愛犬が死に、次の犬にはワイマラナーをと考えていたのですが、犬の殺処分数のことを知ったのでそのことを考えると心が痛み、保健所から引き取ることも選択肢の一つとしました。
そしておそらくは秋田犬の血を引くのであろう、なかなか大振りの若い犬を連れて帰ることになりました。
しかしやはり、ワイマラナーを飼育したいという気持ちも抑えきれず、クーアンドリクというペットショップでさがしてみました。
しかしそれほどの人気犬種ではないので、おいている店はありません。
そこでクーアンドリクさんにはブリーダーさんを捜してもらうことにして、自らのインターネットでの検索とあせて複数のブリーダーを見つけることができました。
犬はペットショップで買うもの、という考えの人にも、こうした利用方法を知ってもらいたいものだと思います。
結局ペットショップで紹介を受けたブリーダーさんからワイマラナーを手に入れました。
2か月先に我が家に来た秋田犬系雑種犬は、もともと優れた社会性を身につけていたようで、従順で躾もしやすい犬でした。
そしてこの先住犬は、ワイマラナーの子犬の世話をかいがいしくしてくれて、早々に仲間としての絆を結んでくれたようです。
犬は可能であれば室内で飼いましょう。
犬は人の言葉を覚えますので、その方が色々と学習をします。
それから複数の犬を飼うのも意外に手間ではないものです。
犬同士仲良くしますしそうした光景を見るのも飼い主の楽しみでもあります。
最終更新日:2016年10月2日